自転車をこぎながら、自分の中に、どうして、これほどまでに憎しみと敵意と殺意が満ち溢れているのか、ふと疑問に思う。
疑問というよりは、もっと絶望に近い、自分自身に向けた批判の声なのかもしれない。憎しむ理由はある。それを家族以外の人間のことを考えてみると、単なる失恋だとか、理不尽だったりするのかもしれない。
自分が一番大切にされないと気がすまない部分もあるのかもしれない。
しかし、それが家族に向かう殺意となると、他人に向けた憎しみとは違う。なぜ、殺さなければならないのか?それは、殺さないと、ずっと自分の関係性の中にいるからかもしれない。
本当は、殺してからも関係性が続くのかもしれないけど、他人を殺したことのない私には分からない。ただただ、憎しみが満ち溢れ、それが殺意と変わっていく。
その憎しみが、母親の精神を壊しそうになった。もう、壊しているのかも知れない。
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